相談

今日は仕事に悩んでいる友人の相談にのった。悩める人結構好き。

悩んでいるときには表面的な具象よりも、無意識がマッサージされるような絵を見ると楽になることが多い、まれに効かないですが(笑)

基本的に抽象画も映画も好きな理由が似て、それが映像であることによって言葉を認識するのとは比較にならないくらいに早くその情報を処理しなければならないので、言葉による意味解釈よりも、言葉の意味をせまめに脳が無意識的に設定しておかないと、情報処理が追いつかないのでよい。

 

「インスピレーション」(inspiration)もしくは「ひらめき」と呼ばれる働きの語源はラテン語で、「息を吹き込まれたもの」*1であり現代では「霊感」や「閃き」といった意味で使われる。「霊感」は霊や神様・仏様などを感じたり反応したりすることを意味する言葉だ。これは意識に先んじて、無意識はすでに考えている、無意識はつねに環境と対話しているといえる。

お風呂に入り髪の毛を洗っているとき、トイレの便座に座っているとき、散歩中などにふっとインスピレーションが起きやすいのは、フロイトのいう「意識的な努力(作用)が弱まる」からである。「作品とはつねに合作である」という事実である。

 

『P.T』(2014)

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「ホラー映画でさきほどまで何者かが潜んでいた自室」のようなものであり、「自室」には意識的な表現(Sign:記号)以上に、無意識的な情報(Sign:痕跡)がちりばめられているというのが私的な理解だ。この二つのバランスをどのように取ろうか〜というのを継続的に相談することになるとおもう。

 

単純にストレス解消法の話では、ホラー映画を見るとストレス解消になるという研究があるが、意識的な表現=ショッキングな映像を見ることのストレスに加えて、無意識的な情報(Sign:痕跡)が多くおかれた映像であるということが深く関わっているような気がする。悩んでいるときはホラー映画もよく見る。あとは温かな風呂とか。

 

悩みを聞くのって難しい。(_ _).。o○